
応急手当とは、突然のケガや病気に対して、病院に行くまで、あるいは救急隊に引き継ぐまでの家庭でできる手当のことをいいます。
応急の手当とはいえ、処置法を誤れば、症状を悪化させたりして、助かる命も助からなくなります。
いざというときのために、正しい処置法を普段から身につけておきましょう。
応急手当の目的は、「救命」「悪化防止」「苦痛の軽減」の3点です。
応急手当の一番の目的は、ケガ人や病人の生命を救うこと、つまり救命にあります。
したがって、応急手当を行なうときは、生命に直接関係する症状があれば、その症状に応じた手当を最優先して行ないます。
応急手当はケガや病気を治すために行なうのではなく、症状を悪化させない事を目的に行ないます。
傷病者は、心身ともにダメージを受けていることから、必要な手当を行なうとともに、励ましの言葉を掛けるようにします。
ケガ人や病人を発見した際、応急手当を行なう前に、次のことを行ないましょう。
ケガ人や病人を発見したら、まず周囲の状況をよく観察することが大切です。
事故発生時の状況、事故の位置、二次事故(災害)の危険性、傷病の原因、証拠物等に注意する必要があります。
また、周囲の状況が悪いときは、ケガ人や病人および救助者自身の安全を確保し、十分な手当を行なうことができる安全な場所へ避難しましょう。
応急手当を行なう前に、ケガ人や病人の状態をよく調べなければなりません。
注意深く観察したり、話しかけたり、直接触れたりして生命の徴候(意識・呼吸・脈・顔色・体温・手足の動作)を確認します。
体の一部分だけでなく、全身を観察する事が大切です。
応急手当をする際には、次のことに注意しましょう。
応急手当を行なうときは、ケガ人や病人がどんな疾患を持っているか分かりませんので、血液や嘔吐物などには、素手でさわらないようにしましょう。
意識のない人の口の中に、吐いたものなどが詰まっていると、窒息してしまうおそれがあります。
その場合は、手や指にハンカチやガーゼを巻いて、口の中に手を入れてかき出すようにしましょう。
また、止血を行なうときは、ビニールやゴム手袋をして、血液を直接さわらないようにしましょう。
止血などの応急手当を行なった後は、必ず石鹸や流水でしっかりと手を洗いましょう。
また、人工呼吸などを行なった場合は、うがいも必ず行ないましょう。