しばらく住むための家を探さなければならず、まだブームになる前でしたが家を買いました。そして一年後に引っ越すときには、その仮住まいの値段は三倍にもなっていた(笑)もう一つは、どこの不動産会社も上場会社は一期ごとに決算をします。そして、売れ残ったマンションを売れたことにするために、原価に近い安い値段で子会社にもたせるようなことをしますが、景気が上向いてようやく売値が元値になったとき、「買ってくれ」といわれて二十数軒買ったことがあります。そのときの値段は一坪二○○万円台でしたが、いつの間にか二倍以上になりました。私がやったのはこのくらいです。銀行の利息と家賃収入を勘定して、ぎりぎり上回っていたから買ったわけです。ですから、土地を買って値上がりを待つという投資はただの一つもやっていません毛次に、私は「国内はだめだから海外」と考えて香港とアメリカに投資しましたが、アメリカに行って失敗した人たちは、一つのビルが二○○億とか一五○億円のビルを買っていました。しかし、私が考えるのは、そういう建物を売るときのことです。買い値より高く売ろうと思ったら、日本の投資家よりももっと金持ちを探さなくてはなりません。そういう人は世界中に香港ぐらいにしかいませんし、香港の連中ときたら、値切って買うのが得意で売り手が困っているときしか買わないんです(笑)。私の場合も、一○○億円単位の投資はいくつもやりましたが、それはすべて家賃収入があって、その家賃収入で金利がまかなえることが大前提です。そして、もし具合が悪くなっても、一つ一五○○万円くらいの値段に分割して売れるものしか買いませんでした。
