【状況が大きく変わってきた今不動産についての見通しは?】

ものの動きにはサイクルというものがあって、株価や不動産の動きにもサイクルがあります。波が常に打ち寄せては返すように、小さな波か大きい波かの違いはあっても、変動してとまらないということは常にあるわけです。ただ、その波が不動産の流れと株の流れとでは違います。たとえば、不動産の流れは過去の実績が示すかぎりでは、七年に一回の変化で、株のほうはその半分、三年半に一回です。つまり、不動産の波が一回ある間に株の波は二回ある計算です。現在の状況は、不動産についても株についても、過去六年間の間にはなかった一番の大波が過ぎた後ですから、値上がりを狙うのなら次の波が半分のサイクルでくる株のほうがチャンスがあります。不動産はもう少し時間が必要です。しかし、不動産に起こるであろうということと、株に起こるであろうということ自体は、基本的には変わりないと思います。今は空前の大波があった分だけ、引き潮のときは底が見えてしまうような状態ですが、引いてばかりではなく必ず次の波がやってくるものです。不動産の今後について決して悲観する必要はありません。そもそもこの大波の原因がどこにあったかというと、アメリカが借金で経済をまかなったことにあります。アメリカは日本に対する貿易赤字の分の支払いを、お札を印刷して渡すことで済ませてしまいました。それを受け取った日本は、そのお金をそっくりそのままアメリカに持っていって不動産などに投資しました。つまり、アメリカが印刷して日本に支払ったお金は、日本にとどまることなくアメリカに返っていったわけです。そして日本では、アメリカから受け取ったドルを担保にしてお札を印刷したのです。ですから、日本だけがもの凄い金余り状態になったと考えるのは間違いで、アメリカが一番激しかったのです。