アメリカでも相当な不動産ブームが起こりました。また、アメリカに物をたくさん輸出した国ほど、資産インフレになったといえます。アメリカが空前の赤字をつくったことが、アメリカにおける不動産ブーム、あるいは日本や台湾、韓国の不動産ブームのきっかけになりました。したがって、日本だけが癌にかかったわけではなく、その原因を見てみると、アメリカの癌が転移してきたということがわかります。癌になっても膨れ上がっている問はみんな喜びますが、その膨れ上がったものが今度は下げに入ると、大波で高く上がった分だけ、下がるのもきついというのが今の状態といえるでしょう。
【バブルがはじけましたが何か影響は出ませんでしたか?】友人たちからよく「千昌夫さんもあんな風になったのに、どうして邸さんはならないのか」と聞かれますが、私には大きな被害はありませんでした。私は人に言ったことは必ず自分も実行しています。無責任に言ったり書いたりしているわけではありませんよ。私の場合は原則を守ったために助かったわけです。それでは、その原則とは何かということになります。まず一つ目は、銀行の利息が払えない投資はやらないことです。たとえば、この数年間の日本の不動産は、利回りの点から見ると全然だめです。場合によっては一%や二%です。銀行の金利がいくら四%や五%に下がったとしても、まだ足りません。ですから、この六年間日本での不動産投資はほとんどやりませんでした。では、何をやったかというと、まず自分の家の建て直しです。
